編集者が外部ライターに依頼するのはどういう時か、フリーで活動している人は特に気になりますよね。以前こちらの記事で「継続してお願いしたい条件を紹介しましたが、今回はその前の段階。編集者がどういう場面で外部ライターに仕事を依頼するのかに焦点を当てたいと思います。
仕事をお願いするケースをあらかじめ知っておけば、仕事の執筆依頼の増加やチャンスをつかむ機会が増える上に、文字単価も上がる可能性もあります。ぜひこの機会に覚えてください。
外部ライターに依頼する5つの理由
外部ライターに依頼する理由は全部で5点。記名記事と無記名記事で変わります。
- 記事の内容に専門知識が必要で、そのライターでないと書けないから
- 取材対象者がライターを指名してきたから
- 記事に箔を付けるために、特定のライターを使いたいから
- 編集部の人手が足りないから
- 自社の記者を派遣しなくても成り立つ記事だから
それでは、次からそれぞれの項目を詳しく説明していきます。
記名記事の場合
記事の内容に専門知識が必要で、そのライターでないと書けないから
専門性の高い記事をメディアに掲載する際、自社の編集者だけでは賄いきれないことがあります。
その場合、高度な専門知識を持ったライターさんに執筆をお願いします。
例を挙げると、
- 業界の大御所のインタビュー記事
- クローズドの情報が多くてまとめるのが困難なコンテンツ
などなど。
インタビューイに昔話をされて、それにしっかりと受け答えができる人となると数が限られていますからね…。上記をクリアできるライターがいると編集者としてはすごく頼もしい。だから、自然とギャラも高くなります。
といいつつ、メディアに出ること自体ライターの宣伝にもなるということで、プロモート扱いで費用を抑えたりもできます。
プロモートに関する記事はこちらにまとめてありますので気になる人はご覧ください。
取材対象者がライターを指名してきたから
これもたまにあります。連載記事などに多い印象です。こういう事例があるからライターさんは普段から人脈を広げて、「この人と一緒に仕事をしたい」と思われる努力を常にしていた方がいいと思います。
どこで指名が入るか分かりませんから、本当に。
記事に箔を付けるために、特定のライターを使いたいから
ただし、有名人に限ります。読者の目を引く記事を作る際、その業界の著名人だけでなく売れっ子のライターを使うというのも常套手段。
このレベルになってくるとライターというよりは評論家のポジションに近いかもしれません。ライターの最終的に目指す職種の一つに評論家を加えるのもありかも…。実際、フリーライター、専門誌の記者から評論家に転身された人は結構います。
無記名記事の場合
続いて、無記名の場合を解説します。
編集部の人手が足りないから
ライティングというのは、媒体を完成させるため作業の一部にしか過ぎません(もちろん超重要ですが)。編集者の仕事は本当に多岐にわたりますから、自分の手が回らない時にも外部ライターという選択肢をえらびます。
その際、無記名かつ重要度の低い記事やコーナーから依頼していきます。
自社の記者を派遣しなくても成り立つ記事だから
どうしても自分が顔を出さないといけないかどうかで、ライターさんを使うか決めることもあります。自分が顔を出す必要のない場合は、外部にお願いしやすい取材と判断することが多いですね。
あと、編集者は比較的自由度の高い職業ですが、一応勤め人なので土日祝日に取材が必要な場合は休日出勤手当や残業代が発生します。当然、コスト面を考えると休日の取材分は外注に振った方が安く上がります。
ということで、土日祝日をフレキシブルに動けるライターさんはチャンスです! 仕事を振られやすくなりますよ!
まとめ&おまけ
いかがでしたでしょうか? ちなみに先日、外部ライターをよく使うWEBメディアの編集者と話す機会があって、どの場面で使っているか尋ねると「説明しづらい&自分で書いた方が早い案件以外は、全部外に振っている!」という答えが返ってきました。
お金のある会社はうらやましいなぁ…。
最後に、駆け出しのライターさんに向けて一つアドバイスを。まだ無記名記事しか書いていないという人は、記名記事を書けるように頑張ってください。無記名記事よりも記名記事を書いた方が自分の実績になります。実績が増えれば単価も上がるし、依頼が増える。メリットだらけですよ!
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