【現役編集者が解説】制作進行管理を完璧にするたった一つのコツ

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編集者の仕事内容は多岐に渡りますが、どの媒体の編集者でも共通している業務として「制作進行の管理」があります。制作進行の管理は漫画、雑誌、WEB、どの業界でも必ずある業務。単純な作業に見えて、意外としっかり管理できる人と管理できない人に分かれます。

自分が知る限り、凄腕編集者は皆、きちんと管理できています。制作進行の管理能力は敏腕編集者になるには欠かせない力といっても過言ではありません。

ということで今回は、一流の編集者になるために必須能力・制作進行の管理を完璧にするためのコツについてお伝えします。

目次

制作進行管理を完璧にするたった一つのコツ

そのコツとはたった一つ…

不測の事態に備えて余裕のあるスケジュールを組むこと。

当たり前のことかもしれませんが、これに尽きます。後輩や同業者を見ていても、管理がうまくいっていない人はここがしっかりしていません。

制作進行管理とは?

まず、制作進行の管理とは何か分からない人もいるかと思うので、簡単に解説します。

制作進行の管理とは、大まかにいうと出版物、コンテンツが完成するまでのスケジュールを管理すること。

雑誌だと、

  • 取材
  • 原稿入稿
  • デザイン組み
  • 校正
  • 出稿

というプロセスを経て媒体を完成させますが、制作進行の管理はその期間のスケジュール管理のことを指します。これらをすべて、自分で舵取りしなければいけません。

それでは、次から具体的に各項目のスケジュールの組み方を解説します。

始めに

まず最初に行うことは、工程の確認。最終出稿のスケジュールは決まっているはずなので、その日程にデッドラインを合わせて取材、原稿入稿、デザイン組み、校正の日程をチェックします。大抵の場合、入稿からのスケジュールは工程表に記載されていますが、再確認は必須。数日余裕を持って、自分の中でスケジュールを組み直しましょう。意外に見落としがちなのは、ライターの原稿を直す時間。そのまま入稿できる原稿なら別ですが、リライトする時間も考慮してスケジュールを立ててください。

取材

スケジュールの確認が終わったら、取材日を確定させます。締め切りに間に合うようライター・カメラマンを選び、取材日を調整しましょう。取材前にライターに原稿の締切を伝えること、カメラマンに納品予定日を聞くことも忘れずに。外部スタッフには、本当のデッドラインではなく、余裕のあるスケジュールで締切日を伝えましょう。

取材の際、クライアントのチェックが必要な場合は、どのタイミングで渡すか、どのくらいのチェック期間が必要かを併せて確認します。

原稿入稿

ライターの原稿をひたすら待ちます。予定が狂うのは大体この工程。入稿が遅れそうな気配がしたら、早めにデザイン担当者に連絡を入れます。残念ながら締切を守るライター、作家は少数ですので、そのことを頭に入れながら作業に臨みましょう。

デザイン組み

原稿チェックが終わったらデザイン組み。デザインの負担を減らすために、基本は誰が見ても分かる形で素材を入稿しましょう。デザインラフや入稿用の原稿素材を作る際は、特に要注意。必要以上に丁寧にしないと相手に伝わらない可能性があります。自分が想像している以上に気を使ってください。

校正

デザインが組み終わったら校正作業に入ります。著者校正含み、外部にチェックしてもらう場合は、通常この段階で記事を渡します。スケジュールを組む際、社内校正の時間も忘れずに取るようにしましょう。

校正は誤植を無くすための大切な工程で、思っているよりも時間を取られます。校正がスタートすると他の業務が滞る可能性もありますので、締め切りを複数抱える場合は本当にそのスケジュールで回せるか念入りに確認してください。

出稿

いよいよ出稿です。ここまでくれば基本は安心。とはいえ不測の事態が起こり、どうしてもその日に出稿できない場合は、印刷所などと相談して出稿を遅らせます。

上記はあくまでも最終手段。何度も言っていますが、そうならないように余裕を持ったスケジュールを組むように心掛けてください。

まとめ

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いろいろと語りましたが初めにも言った通り、制作進行の管理のコツは、

不測の事態に備えて余裕のあるスケジュールを組むことに尽きます。

基本は「みんながスケジュールを守らなくても大丈夫」というくらい余裕のある予定で動くべきです。慣れてくると複数の制作進行管理を時間をかけずこなせるようになるはず。抱えている仕事が多くなると混乱するかもしれませんが、一人前になるためには必須の能力ですので、ぜひ身に付けてください!

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