どんな職業にも向き不向きがあります。このブログの読者は、編集者に向いている人の特徴が気になるはず…。
ということで今回は、雑誌編集部に10年以上勤めるカイリーニが編集者に向いている人の7つの特徴について解説したいと思います。
本人のやる気も大切ですが、自分に向いている仕事をした方が確実にスキルは伸びるし、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)も上がります。向いていないことを無理に続けていても成果は出ません。
編集者に向いている人の7つの特徴
さて、結論からいきましょう。編集者に向いている人には、全部で7つの特徴があります。
- コミュニケーション能力が高い
- いろいろなことに興味を持てる
- 流行に敏感
- 文章の読み書きが好き
- 発想が柔軟
- マルチタスクが得意
- 物事を分かりやすく説明できる
それでは、各項目を詳しく説明していきましょう。
コミュニケーション能力が高い
作家・クライアント・ライターなど、編集者はさまざまな人と関わります。ですから、コミュニケーション能力がある程度高くないと仕事になりません。人の間に立って物事を円滑に進めることは、編集者の大きな業務の一つ。コミュニケーション能力が低い人でも慣れればこなせるようになるかもしれませんが、おそらく途中で仕事がつらくなって辞めることになるでしょう。
逆に言うと、いろいろな人とコミュニケーションを取ることに苦痛を感じなければ、これほど向いている仕事は他にありません。
いろいろなことに興味を持てる
編集者といえば企画力が命。アイデアの源泉は、自分のこれまで積み重ねてきた経験・知識にしかない、と個人的に考えています。だからこそ、世の中にいる大半の編集者は、いろいろなことに興味を持ち、常にアンテナを張り巡らせています。
一流と呼ばれる編集者は企画力に優れた人ばかり。そして、企画力に優れた編集者は多趣味な場合がほとんどです。
流行に敏感
こちらはファッション業界やトレンド業界にいる人には必須の能力ですね。違う業界のことでも積極的に情報を取り入れることが大切。年齢を重ねるごとに保守的になっていくので、若いうちから情報感度は高い方が有利です。専門誌などの場合でも、流行りのものを知っておくことはもちろん大事。
編集者になりたいならば、ただ流行を追うだけではいけません。流行り物は大体ループしている傾向があるので、今なぜそれが話題に上がっているのか、現状をきちんと分析した上で物事を見る能力も身に付けることが大切です。
文章の読み書きが好き
文章の読み書きが嫌いだと単純に仕事が苦痛になると思います。それくらい編集者は文章と向き合う時間が長い。
苦手・得意は置いておいて、読み書きが好きなことは大切な要素の一つでしょう。ちなみに自分は、文章力はそれほど高くない方だけど、読み書きすることが比較的好きだから、何とか仕事になっています。
とは言え、この部分に関しては逆転の発想で「苦手な人でも読みやすい文章を載せれば文章が嫌いな人でも読んでくれるようになるかも」と考えるのは全然ありです。むしろ時代を変えるような大物編集者になりそうな予感がします。ただ、読み書きが嫌いだと、編集者になった際、苦痛の日々が待っていることは間違いありません。
編集者を目指すならば、若いうちからジャンルを問わずいろいろな活字媒体に触れる習慣をつけましょう。
発想が柔軟
企画を考えるときには発想が柔軟な人の方が有利です。前出したように編集者は企画力が問われる職業なので、柔軟性がある人は重宝されやすい傾向にあります。頭が固い人でも他の能力に優れていれば編集職に就ける可能性はありますが、早い段階で壁にぶつかることになると思います。
編集者になりたいと思うのであれば、新しいことを取り入れながら、常に頭の中を柔らかくしておきましょう。
マルチタスクが得意
業務上、同時作業が基本だからマルチタスクは必須。自分の業務だけでなく、ライターやデザイナー等のスケジュール管理まで担当しなきゃいけないから、さまざまな方面に目を配らなければいけません。
シングルタスクでも対応可能ですが、相当無理して頑張らないと仕事を回せなくなると思います。
物事を分かりやすく説明できる
この能力はめちゃくちゃ重要です。どんなにいい記事だろうが難解だと読者はついていけません。だから、集めた情報を噛み砕いて説明できる能力は重宝されます。
編集者は、コンテンツの最初の読み手であり読者に一番近い存在でなければいけません。
まとめ
今回は編集者に向いている人の特徴を解説しました。
まとめると、
- コミュニケーション能力が高い
- いろいろなことに興味を持てる
- 流行に敏感
- 文章の読み書きが好き
- 発想が柔軟
- マルチタスクが得意
- 物事を分かりやすく説明できる
上記7つの特徴全てを満たしている人は、編集者に向いているといえるでしょう。
本人のやる気も大切ですが、自分に向いている仕事の方が確実にスキルも伸びるし、生活の満足度も上がります。自分が本当に編集者向きの人間なのか、この機会に見つめ直してみてください。
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